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【無料素材】実写からトラッキングされた、画角別のリアルな手ブレ(Camera Shake)プリセット!

【無料素材】実写からトラッキングされた、画角別のリアルな手ブレ(Camera Shake)プリセット!

映像に臨場感を与えるため、エフェクトで手ブレ(Camera Shake)をつけることがありますよね。プラグインなどでも可能ですが、よりリアルな表現を求めるなら、実写からキャプチャしたデータを利用する方が手っ取り早いかもしれません。

今回は、そんな超リアルなプリセット集を紹介します。After Effects対応です。

 

そもそも手ブレ(カメラブレ)は必要?

基本的に、三脚で固定(フィックス)してブレのない撮影をすることは大切なことです。ブレがないため、クリアでシャープな映像になりますし、合成作業でもフィックスの方が処理が速く正確に加工できます。

とはいえ、手ブレは映像に臨場感を与えたり、エモーショナルな印象にもなるので、魅力的なものです。

そこで、フィックスと手ブレの良いとこ取りが必要です。

それが、撮影後に手ブレを足す手法で、今回紹介するプリセットはそのような場合に役立ちます。フルCGのプロジェクトでも手ブレを追加するととてもリアルになります。

今回紹介する素材の配布先で、手ブレ効果が分かり易い動画が用意されていました。参考にどうぞ。

ダウンロード先

ストック素材で有名なshutterstockによる音源販売サイト「Premium Beat」のブログで配布されています。登録不要、商業利用可(再配布は禁止)です。

今回の素材で特に素晴らしいと感じたのは次の点です。

  1. レンズの画角別に用意されていること
  2. 実写からキャプチャされた「生データ」であること

ブレの追加は専用のプラグインや、After Effectsスクリプトwiggle等)で処理してしまうのですが、より生っぽく仕上げるためにとても有効だと思いました。

以下は、用意されているプリセットの一覧です。それぞれブレの強さの異なるタイプも用意されており、使いやすいです。

  • 24mm Camera Shake Preset (4K and HD)
  • 35mm Camera Shake Preset (4K and HD)
  • 50mm Camera Shake Preset (4K and HD)
  • 85mm Camera Shake Preset (4K and HD)
  • Zoom Camera Shake Preset (4K and HD)

使い方

公式から使い方の説明もアップされています。以下に概要を記載しますね。

作業の流れ
  1. After Effects presetsフォルダにコピーしてインストール
  2. Premiere Proで使う場合は、AEコンポジションに置き換えて適宜保存
  3. ヌルを作り、プリセットを適用する
  4. ピックウィップでヌルとフッテージをリンク
  5. モーションブラーをONにする
  6. バレた部分(映像が動くため背景が見えてしまう部分)は、拡大するか「モーションタイル」エフェクトで処理
  7. 必要に応じてキーフレームを調整

試してみた

簡単ですが試してみました。キーフレームなので調整も可能です。

PB Free Camera Shake Presets

キーフレームは23.976fpsのデータでした。通常あまり気にしなくて良さそうですが、よりリアルさを求めるなら変換が必要です。

動きがかなりいい感じです。プラグインなどの自動処理ではなかなか出せないクオリティだと思います。

皆さんもぜひ試してみてください!