Blender2.8の新機能「IESライト」で表現がよりリアルに!解説と使い方!
Blenderのバージョン2.8で追加された「IESライト」について解説します。実際の照明から測定されたデータを利用し、リアルな光の陰影(ムラ)を表現できます。
建築系のCGでは広く利用されている機能ですが、設定も簡単なのでオススメです。
「IES」で何ができるの?
左が普通のポイントライト、右がIESを適用したライトです。
IESは言葉にするのが非常に難しいのですが、画像だと一目瞭然ですね。
簡単にライトを配置しただけでも、より現実に近いリアルな表現が得られます。壁の近くのダウンライト等に使うと効果的ですね。
Blenderは2.8で標準対応しましたが、それ以前のバージョンではアドオンで対応できるようです。
IESとは
Illuminating Engineering Societyの略で、配光データとも呼ばれるようです。照明が発する光の強さを方向別に記録したテキストファイルで、照明器具メーカー等から配布されています。建築業界のCGで良く使われるとのこと。
IES対応のソフトウェアでも、廉価版では対応していないケースもあります。Blenderは無料で利用できるので有り難いですね。
IESファイルはどこで入手できる?
検索すると照明器具メーカーが多いのですが、個人で配布している方もちらほら見かけます。検索すると簡単に見つかると思いますので、用途に合わせて探してみてください。
BlenderでIESを利用する方法
レンダーエンジンを 「Cycles」に設定(残念ながらEEVEEは未対応)
ライトを追加し、Use Nodes(ノードを使用)をクリック。
Strength(強さ)の右にある小さいボタンを押し「IES texture」を選びます。
最後にIESファイルを指定します。External(外部)に切り替えてから、ファイルのアイコンから指定できます。
参考
公式の解説動画(リリース時の映像)