【追記あり】Blenderのピボットポイント(原点)をMAYAや3DS Maxのように移動・編集するアドオン
MAYA経験者がBlenderを使い始めて感じることのひとつに「ピボットポイントの移動ができない!」という点があると思います。私も同様の理由で色々と調べていたのですが、ベストな解決策がありました!Add-onを使用します。
今回は、ピボット(オブジェクト原点)の編集について、Blender標準のワークフローと、アドオンによるMAYAっぽいワークフローの2つを紹介します。(3DS Maxも?)
【2019.7.16追記】pivot操作に関する有料アドオンの情報を追記しました。
【2019.8.28追記】pivot操作に関する新機能をBlender 2.81で追加予定とのこと。
※MAYAの「カスタム ピボットモード」([D]キー、[Insert]キー)っぽい感じです。
※3DS Maxなら"Affect Pivot Only"、基点のみに影響...っぽい感じでしょうか?(maxは未経験)
- Blenderのピボット編集ワークフロー
- MAYAっぽいピボット編集ワークフロー
- 【2019.7.16】pivot操作に関する有料アドオン
- 【2019.8.28】Blender 2.81でpivot操作が可能に!
- まとめ
Blenderのピボット編集ワークフロー
色々な手順があると思いますが、基本的に「3Dカーソルを目的の地点に設定し、そこにピボットポイントを移動する」という流れです。
3Dカーソルツールを使う場合
3Dカーソルツールを頂点にスナップし...
...ピボットポイント(Origin)を3Dカーソルに移動する。
Editモードから行う場合
頂点等を選び、そこに3Dカーソルを移動し...
...Objectモードに切り替え、ピボットポイント(Origin)を3Dカーソルに移動する。
3Dカーソルは他ソフトでは見かけない機能ですし、あまり直感的とはいえないと思います。また手数が多いと感じるのではないでしょうか。
3Dカーソルは慣れれば、かなり便利な機能です。
3Dカーソルを原点として操作すれば「いちいちピボットポイントを変えずとも済む」ともいえます。3Dカーソルの存在を否定する意図はありません。
MAYAっぽいピボット編集ワークフロー
ここで「MAYAっぽい」と表現しているのは、「カスタム ピボットモード」([D]キー、[Insert]キー)っぽいという意味です。3DS Maxなら"Affect Pivot Only"、基点のみに影響...っぽい感じでしょうか?(maxは未経験なので不明です...)
ピボットポイントを直接動かしている操作感は、慣れるととても便利に感じ、Blenderでも実現したい!と思っていました。
紹介するアドオンは以下の2つの候補があるので、好みで選んでください。どちらもBlende ver 2.8対応で、ピボット編集に関しての使い勝手はほぼ変わりませんが、ショートカット指定する場合に少し違いがあります。
アドオンのインストールは、通常通りの手順で大丈夫です。PreferencesのAdd-onsタブ、右上のInstallボタンからダウンロードしたzipを選択し、チェックボックスをONにします。
BS - Blender Modify Pivot
とにかくシンプルにこの機能だけ欲しい!という方は「BS - Blender Modify Pivot」がオススメです。
ダウンロード:YouTubeの説明文、または以下から
https://www.bone-studio.com/blenderaddons/BS_Modify_Pivot_2_8.zip
使い方
サイドバーの「BS_Pivot」から使います。
「Modify Pivot」をクリック、追加されたピボット用オブジェクトを移動して「Commit Pivot」をクリックします。
ショートカットを指定して使いたいところですが、残念ながら「BS - Blender Modify Pivot」はMAYAっぽくならないと思います。(Modify Pivot、Commit Pivotと実行するボタンが別になってしまっているため)
Maxivz's Interactive Tools for Blender
便利なツールがセットになったアドオンです。選択や削除といった使い勝手の良いオペレーションがまとめられています。Blenderの必須アドオンになりそうな予感。
ダウンロード:こちらのGumroadページからどうぞ
※マニュアルはこちらから。
使い方
サイドバーの「Maxivz Tools」から使います。
「Edit Pivot」をクリック、追加されたピボット用オブジェクトを移動して再度同じ「Edit Pivot」をクリックします。
こちらはショートカット指定で、かなりMAYAっぽくなります!
「Edit Pivot」のボタン上で右クリック、「Assign Shortcut」で設定できます。開発者の方も、MAYAライクな操作を意識したのかもしれませんね。
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【2019.7.16】pivot操作に関する有料アドオン
まだ試せていないのですが、「Pivot Transform」という有料アドオンがBlender Marketで販売されていました。10ドルです。価格が変更され、8ドルになっていました。さらに安くなり、現在は5ドルです。
動画をみる限り、シンプルで一番使いやすそうです。これまでのアドオンは、Emptyを介してpivotを設定していたのですが、これは直接pivotを編集しているようです。
Blender 2.81では、念願のピボット編集が可能になりますが、そのことを受けてか独自路線で開発が続けられているようです。(下の動画から詳細を確認できます。)
選択肢が増えることは素晴らしいですね。
【2019.8.28】Blender 2.81でpivot操作が可能に!
ついに公式対応することになったようです。
上の公式配信で詳しく解説されているので是非。pivotではなくorigin(オリジン)と呼ばれていますが同じことです。
まとめ
Blender 2.8でユーザーインターフェイスを刷新し、使い勝手が格段に良くなったこともあり、他の3DCGソフトからユーザーが集まってきているように感じます。
今回紹介したアドオンのように、他の3DCGソフトで使われているワークフローやメソッドが、どんどん集まっていくことは素晴らしい事だですね。
Blender 2.8の今後が楽しみです!