【無料プラグイン】色収差エフェクトを簡単に追加できる「QUICK CHROMATIC ABERRATION 2」 for After Effects
色収差(chromatic aberration)はレンズの端に出る「にじみ」のようなもので、変化は少しですがグッとリアルな表現になります。
色収差と映像制作での効果
色収差とは、レンズを通過した光がRGBに分かれる色ズレのことです。クロマティック アベレーションといった方が聞き覚えがあるかもしれません。
細かい説明は割愛しますが、色収差エフェクトを映像表現として用いる意図には、以下が挙げられると思います。
- CGっぽさを軽減する
- 被写界深度やブラーとは異なる仕方で、被写体を強調する
- リアルさや臨場感を高める
光学的には嫌われることなのですが、あえて後処理で足すことでリアルさを得ることができます。反面、やり過ぎるとしつこくなりがちだと思います。
ダウンロード
「QUICK CHROMATIC ABERRATION 2」は多数のプラグインを販売している「Plugin Everything」から無料配布されています。登録なども無しでダウンロードできました。
After Effects CS6〜CC2019まで対応しており、GPU対応、32bpc、Mac, Win両対応です。
実は、色収差の表現はAfter Effectsの標準エフェクトでも再現可能なのですが、煩雑になったり重くなったりしがちなので、簡単にリアルに再現できるプラグインの方がオススメです。
標準プラグインだけで実現したい場合は以下が参考になります。
試用レポート
実は他の有料プラグインも利用していたのですが、「QUICK CHROMATIC ABERRATION 2」の方がすっきりと軽快に動作する印象です。余計な機能が無いのがいいですね。
作例1
画面の端だけに効果が出るようにマスクしたりして、控えめに使うのがオススメです。マスクは「マスクの境界のぼかし」で効果が徐々にでるようにしています。
作例2
テキストアニメーションも作ってみました。標準エフェクトのCC Lensと組み合わせて、アニメーションさせています。単純な白文字でも色収差を足すだけで味が出ますね。